先週も「今週の要点」にて原油価格の下落を指摘しましたが、原油価格の下落が今週はさらに目立ち始めました。
背景にはサブプライム問題を発端とした経済の減速⇒原油消費量の減退があるのでしょうが、最もインパクトあるのは、ネイキッ ド・ショート・セリングの規制にあるとみています。
本件に絡み、50程度のヘッジファンドに召喚状も送付されているわけですが、まずこれにより投機筋が萎縮したことが影響したと 考えられます。そして、萎縮と空売り規制の影響により、例えばロングショートのポジションがとりづらくなり、(ショートできないため、 ロングもできず、原油を買い上げられない)、投機資金が原油に流入しにくくなった結果、投機で押し上げられていた価格分が剥落しはじめたと考えます。
そうなると、投機部分を除いた実勢価格は1バレル=5、60ドル程度だといわれており、最終的にはその辺までの下落も考えれ ますが、ロングショート戦略がなくなるわけではないため、一定程度の影響は残し、価格は高く推移するものの、空売り規制により 原油バブルは、ゆるやかな崩壊過程の最中にいるとみています。
株価への影響としては、インフレが抑えられることにより米FRBが利上げ圧力から開放されること、消費者の消費意欲の面の双 方からプラス。